◇◇ パウ ◇◇

フラの本来の衣装は、桑の木の内側の樹脂をたたいて作った「カパ」を用いたものでした。
男性は「マロ」という下帯、女性は「パウ」と呼ばれるスカートを身に着けていました。
以前は男女ともに上半身は裸のままでしたが、カパの入手が難しくなったことや、
英国ビクトリア王朝文化の影響を受けたことなどの理由から、女性は布のスカートとムームー、
男性はシャツとティーリーフのスカートを着用するなど、肌の露出を抑えたものへと変化
していきました。

皆さんご存知のとおり、現在のフラのレッスンでは基本的にパウを着用します。
パウはウエスト部分に数本のゴムが入ったボリュームのあるギャザースカートです。
ゴムの部分を腰骨にあわせて着用します。
たっぷりギャザーの入ったパウを着用し踊ることで、腰の動きはさらに強調されます。
パウには様々な色・デザインがあり、お気に入りのデザインを選んで着用することもフラの
楽しみの一つですね。

フラは本来神に捧げる神聖な踊り。
フラを学ぶこと踊ることに敬意を表するため、「パウは足からはかずに頭からはく」という
決まりがあります。